第65回 あずまくんが答える『地震や災害に強い家を建てたいのですが、どのようなことに気を付ければよいでしょうか』

第65回 あずまくんが答える『地震や災害に強い家を建てたいのですが、どのようなことに気を付ければよいでしょうか』

日本では地震や災害に強い家を建てる必要があります。なぜなら、日本では地震や台風が毎年のように襲ってくるからです。そのような災害から大切な家族の命と財産を守るのが日本の家の役割と言ってよいでしょう。しかし、どのようなことに気を付ければ地震や災害に強い家を建てられるかは、意外と知られていません。災害に強い家は、かなりの注意をして求める必要があります。
 地震は日本のどこへいても逃れることはできません。どの地域に住んでいても、地震への備えは必要なのです。地震に強い家は地盤選びが大切です。弱い地盤を補強する方法もありますが、影響は避けられないでしょう。建物を建てるには、地震被害の少ない強固な地盤を選ぶことが必要となります。弱い地盤に家を建てた場合は振動が伝わり易く、建物を壊してしまう恐れがあります。
 さらに、建物への配慮も必要です。建築基準法では耐震性に対する最低限度の規制がかけられていますが、それだけでは不十分となります。数百年に一度やってくる巨大地震に対しては、建築基準法の最低限の基準を満たしただけでは不十分なのです。巨大地震に対して一応の安全性を保つためには、住宅性能表示制度による耐震等級3が必要となります。耐震等級3を取得してあり、地盤が良い場合は巨大地震に対しても一応の安全性を保つことができます。
 日本は夏から秋にかけて台風に襲われます。さらに、長雨の季節には洪水の心配もしなければなりません。建物本体を丈夫につくっておけば、台風による大風の被害を抑えることができます。沿岸部などの特に大風の吹く地域では鉄筋コンクリート造の建物が安心です。洪水は被害が発生する地域が限られています。自治体が発行するハザードマップにより、洪水被害を事前に知ることができます。