第51回 あずまくんが答える『雨漏りした時の対応と予防策を教えてください。』

第51回 あずまくんが答える『雨漏りした時の対応と予防策を教えてください。』

雨漏りは、どの住宅でも発生する可能性があるもので、発生時には速やかな対応が必要です。応急的にはまず、室内でバケツや適当な容器を用意して、滴り落ちる水滴を集めるのが得策です。雨漏りの放置は建物や家財に被害を及ぼすので、少なくとも被害拡大は避けたいところです。
 特に注意したいのは、無理に隙間をふさぐなどしたために、建物内部に水が広がってしまうと、それこそ大きな被害に繋がる可能性があるということです。次に、可能なら問題が生じている箇所を直接確認して、必要に応じた修理を行うことになります。屋根の位置が高く登るのが難しい場合や、老朽化が進んでDIYレベルの対処が難しい場合は、専門業者に任せるのが賢明な選択です。
 地域密着型の企業は急な問い合わせに対する対応力に優れ、土日や祝日でも駆けつける可能性が高いです。もちろん、台風などの接近で危険な場合は別ですが、雨風に問題がなければ短時間で現場に来てくれるでしょう。後は目視のチェックを受け、詳細かつ具体的な見積もりを出してもらい、内容に納得できれば正式依頼をしましょう。火災保険で経済的な負担が軽減されることも珍しくないですから、保険が適用できないか確認することもおすすめします。
 予防の観点で考えると、雨漏りは建物の老朽化を放置しないのが一番です。
雨漏りは隙間から室内に流れ込むもので、劣化により生じた部分を水滴が伝って家財を濡らします。このため、ある程度築年数が経過している建物は定期的に劣化を検査して、必要に応じた対応を行う必要があります。既に雨漏りの痕跡が見られる場合は、早急に具体的な対応をとってください。
 予防には当然ながらコストが掛かりますが、雨漏りの発見が遅れて被害が拡大するよりは、未然に防ぐことの方が合理的です。屋根の全取り換えとなると大変ですが、こまめに補修して劣化を防ぐ予防に取り組むことで、大きなコストの発生を避けることができます。
 このように、雨漏りは発生したら速やかな対応、予防においては定期的な検査や修繕が被害の発生や拡大を防ぎます。