第16回 あずまくんが答える『キッチンの排水口のにおいが気になるときに』
たとえ新築住宅に住み始めて間もない家庭であっても、キッチンのシンクの排水口から嫌なにおいが発生してしまう悩みに頭を抱える方は少なくありません。
排水口というのは嫌なにおいが発生する箇所であると考えられる事が多いのですが、実はそのままの状態では新築住宅はもちろんたとえ築年数が古い住宅であっても臭いません。
その理由は排水口の中にはにおいが発生すると一般的に考えられている排水パイプに繋がる部分に蓋が取り付けられていますし、なおかつ蓋を覆うようにして構造上自然と水が溜まるようになっているためです。
蓋のみでは隙間がたくさん空いているため隙間から臭いが漂ってしまいますが、水が溜められる事により排水パイプからの臭いが遮断されます。
そうした構造になっているのにもかかわらず、においが生じる場合には、排水トラップと呼ばれるものが汚れている場合や、下水として流れている水が排水トラップを回避するようなかたちで入り込んでしまっている場合が挙げられます。
排水トラップそのものが汚れてしまっていると、常に自然に水が入れ替えられて溜められていたとしてもにおいが生じるため、排水トラップを掃除してきれいな状態にしてあげる必要性があります。
常に水を流している箇所なので一見きれいに見えますが、よく見ると洗い物や料理をした時に少しずつ溜まっていってゴミなどが蓄積していますし、蓄積しているゴミの中で細菌が繁殖し、より一層においが強烈になります。
排水トラップをきれいにする時、投入するだけで汚れがきれいになる洗剤や、流し入れるだけできれいにすることができる洗剤がありますが、根本的にきれいにするにはやはり部品を取り出して清掃するしかありません。
また、排水パイプに繋がる排水ホースの間の隙間が大きく空いていて隙間からにおいが漂う場合は、どれほど排水口の周辺をきれいにしても意味がないので、業者に連絡し隙間を埋めてもらう作業を依頼して修理してもらいましょう。