第13回 あずまくんが答える『不快な虫対策について』

第13回 あずまくんが答える『不快な虫対策について』

不快な虫が発生した場合に通常行われる対策と言えば対策グッズを入手して設置したり、再度姿を現した時に速やかに処理できるように殺虫剤を用意しておいたり、といった事です。
そうした様子からわかるように再度出現する事を前提とした対策しか行われておらず、根本的な対策ができていないため何度も不快な虫退治に翻弄される事になります。
重要になるのは二度と姿を現さないように対策をするといった事であり、そこで欠かせないのはたとえ小さくても生じている隙間を全て埋めてしまうという事です。
基本的に不快な虫は屋外から侵入してくる生物なので、屋内で姿を見たという事はどこかに侵入する事ができる程の隙間が空いているという証拠です。 不快な虫が繁殖できるようなよほど劣悪な環境ではない限り、屋内と屋外を行き来できる隙間を無くすと以後住居内で姿を見るといった事は無くなります。
チェックすべきポイントは壁と床のつなぎ目といった箇所はもちろん、一見侵入経路にはなり得ないように見える箇所も例外ではありません。
そのため、生活を営む上で欠かす事ができないキッチンや洗面台に繋がっている排水用のパイプや浴室の排水口も例外ではないですし、トイレについても便器に繋がっているパイプを通って侵入してくる恐れがあります。
ただし、トイレなどは築年数が極めて古い物件を除いて、臭いを予防する目的で水が満たされているため這い上がってくる事は無いのですが、盲点になるのが新築住宅や賃貸物件の入居者を待っている段階です。
水が止められていたり、水道の契約をしていなかったりするため、便器内に水を満たす事ができないので、人知れず不快な虫が侵入し湿度が高く暗い場所に根付いてしまう恐れがあります。
トイレからの侵入を防ぐには、本来であれば水が溜まる所に不快な虫が通れない程、目の細かい網を設置するのが最も手軽かつ効果的な方法です。
しかし隅々まで徹底しても、外出時にドアを開けたままにしたり、網戸を閉め忘れたりすると無意味なので、速やかに出入りを完了させて隙間なくきっちりと閉めるようにしましょう。