第10回 あずまくんが答える『引っ越しのときの鍵交換について』
賃貸アパートや賃貸マンションの契約を行い、実際に新居で生活を始める際には、入居者としては防犯のためにも鍵を交換しておきたいと思う人もいるでしょう。
多くの場合は大家や管理会社である貸主が鍵交換の費用を負担するとされていますが、これは法律で定められているわけではないため、場合によっては入居者である借主が費用を負担するケースも見られます。
そのため契約をする前に事前に鍵を交換するのかどうか、するのであればどちらの負担で行うのか、必要か任意かについてしっかりと確認しておき、契約に従い鍵交換を行う必要があります。
貸主が鍵交換を行う場合にはいくつかの方法がみられ、毎回新しい鍵に交換する方法や、一つの賃貸物件に対していくつかの鍵を所有し、入居者が変わることにローテーションをして交換をする方法、複数の賃貸物件を保有している場合には別の物件の鍵をローテーションして交換する方法などがあげられます。
鍵交換にかかる費用を抑えるために、ローテーションさせて使っているケースも見られます。この方法でも防犯上の問題は特にありませんが、気になるようであれば契約をする際にどのような交換方法をとっているのかを確認しておいた方がよいでしょう。
そして実際に生活をしている中で、鍵をなくしてしまったり、故障した場合、防犯性をもっと高めたいという目的で、別の鍵に交換したいことも出てくるでしょう。この際には費用は借主の負担で交換を行うことになります。
しかし費用を自分が負担するからといって、貸主に報告せずに勝手に行うとトラブルのもとにもなるため、必ず貸主の承諾を得てから行う必要があります。
場合によっては特定の業者に依頼する方法や、貸主の方で交換を行ってくれることもあります。
鍵も消耗品であり鍵の老朽化による故障については、貸主が負担するケースもあるので、交換をする際にはしっかりと報告をし、話し合いの上どのように決めるかを相談しましょう。