第8回 あずまくんが答える『自己資金が少ないときの不動産購入』
不動産を購入する場合に購入金額を上回る資金を持っていれば問題ありませんが、多くの人は不動産を現金で購入するだけのお金を持っていないことがほとんどです。
その中でも自己資金が少ないため不動産を購入するかどうか迷う人も今の時代ならば少なくありません。
不動産を購入する時、頭金を1割から2割ぐらい払うのが普通ですが、例えば3000万円の物件を購入する時に2割の頭金を支払うとすれば600万円支払わなければなりません。
それ以外にも引っ越しの費用や初期費用などを考えると900万円程度のお金を持っている必要があります。しかし、それだけのお金を持っていない場合には、頭金なしの住宅ローンを組むことで住宅を購入することは十分可能です。
この点については、頭金なしの住宅ローンの場合は利息が高くつくため危険だと判断する人もいますが、2012年以降続いている低い利息の場合は借入金額が多少多かったとしても支払い合計額はそれほど変わらない傾向があります。
借り入れした時に金利が低いと判断できるならば、頭金なしの住宅ローンを組んでも決して不利ではありません。
ただし、自己資金が少なく頭金なしで購入する場合には、いくつか注意点を知っておくことが大事です。
まず、頭金なしでローンを借りる場合は頭金ありのローンに比べると審査が少し厳しくなる点に注意をしておかなければなりません。
もう一つは、不動産を購入した後の支払いが厳しくなる点です。これは当たり前のことかもしれませんが、本当に返済可能なのかを十分に考えなければならないでしょう。
特に固定資産税はのちのちの大きな負担になりますので、そのことも考えつつ返済できることが可能ならば頭金なしの住宅ローンを組んでみてもよいと判断できます。
資金に余裕ができたときには、一部繰り上げ返済などをおこなうと返済総額が減りますので、その点を踏まえておいても良いでしょう。