第66回 『“よみがえりの地”熊野本宮大社と本宮町を巡る』
前回は和歌山市の絶景スポットを紹介しましたが、今回は紀伊半島南部、山あいを巡ります。世界遺産に登録されている「熊野三山」のひとつ『熊野本宮大社』と、『大斎原(おおゆのはら)』を含めた本宮町です。
“よみがえりの地”と伝えられ、「蟻の熊野詣」と称されるほど、参拝する人々で賑わった聖地・熊野にあって重要な場所とされる『熊野本宮大社』。普段なら多くの参拝者が訪れる境内も、コロナ禍による緊急事態宣言解除後ということで人影はまばら。早く収束して欲しいと願うばかりです。社務所へ向かうと、名物の八咫烏ポストに小さいマスクが! 可愛い姿にほっこりしました。
『大斎原』の大鳥居は高さ約34メートルを誇る、本宮町のシンボル。真下から見上げるとその大きさに圧倒されます。大鳥居を抜けて奥に進むと、大斎原の森にたどり着きます。かつて熊野本宮大社の社殿などが存在した一角。今でも神聖な空気が漂い、背筋が伸びるようです。
熊野本宮大社を離れて『湯の峰温泉』へ。開湯1800年、熊野詣の湯垢離場として栄えた日本最古の湯です。日によって7度も色が変化するといわれている天然温泉の「つぼ湯」は世界遺産にも登録。周辺をそぞろ歩くだけで、旅の情緒に浸れる雰囲気も観光客に人気です。まだまだ外出に気をつかう状況は続いていますが、自然に包まれた本宮町をのんびり巡って、“よみがえり”のパワーをチャージしてみては?
※取材撮影は6月初旬に行いました