第52回 『熊野古道・中辺路、高原地区をぶらり散歩』
世界遺産に登録されている熊野本宮大社をめざすルートで参詣者に人気なのが中辺路ルート。道中には格式の高い王子跡が数多く残されています。なかでも田辺市中辺路町高原は、古道沿いにあるのどかな集落です。
古道沿いにある「高原熊野神社」は高原地区の産土神。応永10年(1403年)に建てられた歴史ある社殿で、古道沿いにある神社では現存最古といわれています。境内には樹齢約1000年といわれる楠の大木がそびえ立ち、その存在感は訪れた者を圧倒します。
高原熊野神社より歩いて数分のところにあるのが「霧の里休憩所」。古道歩きの人々のための休憩所として親しまれています。ここから眺めることができる果無山脈は、一見の価値あり。澄み切った空気を肌に感じながら、ひと休みしてください。
もし旅程に余裕があるなら、ぜひ宿泊を。霧の里休憩所より少し上がった場所にある「霧の里たかはら」がおすすめです。海外からの観光客にも人気の宿泊施設で、オリエンタルな雰囲気の館内は撮影ポイントも満載。そして朝早く起きるとご褒美が…。テラスからの眺めは最高です!