第16回 『祝・日本遺産登録「稲むらの火」』

第16回 『祝・日本遺産登録「稲むらの火」』

紀伊山地の霊場と参詣道が世界遺産に登録を受けて久しくなりましたが、平成27年以降、日本でも文化庁が国内各地の歴史や特色を文化や伝統的背景まで含めて認定する『日本遺産』を創設しているのをご存知ですか?

我が県では、新宮市や那智勝浦町、太地町、串本町の捕鯨の歴史、和歌山市と海南市の和歌に詠まれた和歌の浦の絶景と歴史、醤油発祥の地・湯浅町の醤油醸造の文化・歴史が伝統的価値ある資産として認定されていましたが、この度新たに町民を津波から救った濱口梧陵の稲むらの火(広川町)が追加登録されました。ちなみに、災害にまつわる資産が登録を受けるのは全国でも初めてのことだそうです。

登録された和歌山の4つの資産について、私たちは断片的に知る情報も多いですが、それぞれの町やそこに生きた人々に繋がるストーリーまで深く知る機会は少ないでしょう。地元の魅力を伝え遺していくためにも、登録理由となった背景も知っておきたいものですね。